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常に戦士のままで


by Iulianus
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栄光の門について

 『巡礼者博物館』でもらったパンフレットに『栄光の門』についての解説があったので、読んでみた。スペイン語の辞書がないので、大意だけ。

栄光の門

 栄光の門は建築と結びついているが、黙示録のイメージから出発してそれ以上の意味、つまり中世の非常に豊かなイコノグラフィのプログラムの一つとなっている。すべての教会は天上のエルサレムの地上の現れであることを示そうとしているが、サンチャゴのカテドラルのようにこのイメージを完全にあらわしたものは他にはない。
 黙示録は4章2節から4節に該当する。「わたしはたちどころに霊に感じた。見ると、天に一つの玉座が設けられており、その座に座っているかたがおられた。 この座っておられるかたは、碧玉や赤めのうのようであり、その座の周囲にはエメラルドのように見える虹がかかっていた。また玉座の周囲には二十四の座があり、二十四人の長老たちが座っていた。彼らは白い衣をまとい、頭には金の冠を戴いていた。」
 キリストを囲む24人の長老は楽器を持っており、恵みを受けるための準備をしている。キリスト像の上の中心に、Organistrumがある。それは教会とキリストが現実のものとした集会との間の一致、調和のシンボルとして二人の長老たちが持っている。
 Cuerda, citara, fidula, viola, laudes食まず長老たちにより神に向けられるが、続いて、「この世の音楽」、すなわちこの世の調和とキリストにより再び確立された平和の調和を象徴している。

巡礼者の音楽
 巡礼は音楽のインスピレーションの泉であり、巡礼路の広場で披露された民衆の宗教歌曲の中の基本的な影響を持つものである。しかし、巡礼者と住民との間で相互に豊かにされる場合もあった。『巡礼歌』はスペイン人が「フランス風」に歌うことに感じた驚きを反映している。また、巡礼者の歌へのスペインの影響もさまざまな地域で見られる。

聖母マリアのカンティガ集
 アルフォンソ10世賢王による聖母マリアのカンティガ集はガリシア語で書かれた詩にイラストをつけている。400以上ものカンティガのうち6つだけがサンティアゴの巡礼に結びつけられている。26のカンティガは使徒の注解により巡礼者を助ける聖母マリアを語っている。
 これらのカンティガはこの時代に歌われた民衆の歌から発している。
by iulianus | 2006-07-24 01:18 | その他